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アインシュタイン、モーツァルト、充電可能バッテリーと少女たち

執筆者の写真: KK

更新日:2023年4月13日

今日は、人間の脳について私が考えていることを話すわね。よく、「私は、頭が悪いから・・・」なんていう人を見かけるけど。私の考えでは、人間の脳の能力は、人によって大きく違わないと思うの。夏目漱石の脳やアインシュタインの脳が、死後保存されてその重さが計られたけど、普通の人と大差なかったのよ。アインシュタインの脳なんか、スライスされて世界中の研究者に配布されたようだけど、普通の人の脳と大きく違うという発見はいまだにないわ。


私が、人間の脳に大差ないと思うのには、以下のような理由があるの。

近年、本当の天才だと私が思えるのは、アインシュタインとモーツアルトよ。先ず、この二人の天才について。

例えば、アインシュタインは、物理と数学のみが得意で、チューリッヒ連邦工科大学の受験に不合格だったけど(つまり他はダメダメだったってこと)、数学と物理はトップだと同校の校長が気づき、校長が特別にアインシュタインに入学を許可したの。つまり、数学と物理に特化した脳を持っていたってことね。また、彼は、簡単な数字や記号を記憶することが苦手だったことも有名ね。数学と物理に関しては天才だった彼が、他の科目はダメで、簡単な数字や記号を記憶することも苦手だったって不思議に思うわ。彼の天才とダメさ加減にある種のバランスといったものがあるんじゃないかしら?


彼は、モーツアルトが好きだったらしいけど、そのモーツアルトは、カードゲームなどのギャンブル狂だったのよ。死後残された高額の負債とギャンブルとの関係は明確にはなっていないけど、様々な事情はあったにせよ、遺体はウィーン郊外のサンクト・マルクス墓地の「共同墓穴に埋葬」されるなんていう悲惨なな最後を迎えているわ。確かに音楽に関しては、紛れもない天才だけど、少なくとも地道に蓄財するなんて能力はなかったようね。つまり、この二人の例から、私には、全ての方面で天才って人はいないように思えるの。「ある方面に得意な才能を発揮する人は、他は普通人以下」と言ったら言い過ぎかしら?


次の例は、ちょっと唐突かもしれないけど双極性障害についてよ。双極性障害というのは、鬱と躁を周期的に繰り返す精神障害のことよ。この病気だとはっきり分かっている有名人に、ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ、ルートヴ ィヒ・ヴァン・ベートーヴェン、ロベルト・シューマン、フィンセント・ファン・ゴッホ、夏目漱石、 ウィンストン・チャーチル、北杜夫、絲山秋子、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、マライア・キャリー などがいるわ。明確な証拠はないけど、モーツァルト、アイン・シュタイン、数学者のガロアなどもその業績に見合わない日常行動や死に方からしてこの病気ではないかと密かに思っている。 双極性障害の人は、躁の時には、ものすごく元気で頭がフルスピード で回転するけど、鬱になるとまるで死んだように生気がなくなるのよ。これは全く私の推論だけど、人の脳は 充電可能なバッテリーのようなもので、各自の容量はほぼ同じなんだけど、双極性障害の人は、急速に放電し た後、死んだようになって次に充電されるまで待っているしかない。一方で、急速放電するが故に普通 の人にはできないこともできてしまう。双極性障害でない普通の人たちは、徐々に放電しながら充電も徐々に行うの で、ゼロに落ち込むこともなく普通に過ごすことができるということじゃないかしら?


この二つの例から言えるのは、人の脳は皆同じ容量を持つ充電可能バッテリーで、どの方面にエネルギーを放出するかだけの問題じゃないのかしら?例えば、「私、頭悪いので数学は苦手」なんていう人が、一方で、抜群の対人コミュニケーション能力を持っていたりするものよね。


あとは、適性を考えて自分の脳をどの方向へ鍛え、集中したらいいのか主体的に決めていけばいい。悪い脳、いい脳があるなんて否定的な考えから逃れられたら、より前向きに人生を歩めると思うの。特に女子に「私は女だから数学・物理学は苦手」という、性差で初めから思い込んでいる人が多いのは、嘆かわしいことだと思っているわ。私は、女子にもっと物理学・数学を目指す子が出てきてほしいのよ。そうなった時、新しい数学・物理学の未来が開けるように思うの。


「少女よ、大志を抱け!」


あなたは、どう思う?


これは、小春日和に喜ぶ私。いつもの「喜びの舞」を披露しちゃったわ!







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